ある町にふたつの商店があると仮定しよう。客は価格が安いほど得をするため、商店同士は最安値を競い合わざるをえない。利益の少なさに耐えかねた両店の店主が、ある夜、場末の居酒屋で密かに相談する。競争をやめ、そろって価格を上げれば、双方に利益が出るのではないか。 だが、このような人為的な価格操作は、価格カルテル、あるいは談合と呼ばれ、古くから違法とされてきた。どちらの商店もそこまでのリスクを冒すことは避け ...