英国の経済学者アダム・スミスが1776年3月9日に「国富論」を著して、まもなく250年がたつ。近代経済学の出発点でもある古典中の古典は「見えざる手」のフレーズとともに、今に語りつがれる。市場関係者が好んで使うこの言葉、実はマーケットに任せれば万事うまくいくと考える自由放任の賛美では決してない。資本主義の在り方や市場経済を再考するうえで、スミスの再読は重要な視座を提供してくれる。「見えざる手」への分 ...